政府が21都道府県に発出している緊急事態宣言について、東京などを中心に12日までの期限を延長する方向で調整に入ったと報道されています。新規感染者数が高止まりしている状況や病床の使用率などを踏まえ、東京など首都圏4都県などで延長する方向のようです。
連日の新型コロナのニュースを見ていると、今月12日での宣言解除は難しいと私も思うのですが、そもそも緊急事態措置とまん延防止等重点措置は何が異なるのでしょうか?具体的な基準は何か、内閣官房のホームページを参考にまとめてみました。
■緊急事態宣言 = 全国的かつ急速なまん延を抑えるための対応
ステージⅣ(爆発的な感染拡大及び深刻な医療提供体制の機能不全を避けるための対応が必要な状態)相当で宣言
範 囲 :原則、都道府県単位
講じうる措置:事業者に時短要請~休業要請(命令、過料あり)
飲食店におけるアクリル板の設置又は対人距離の確保、マスク着用、手指消毒、換気の徹底、
住民に外出自粛要請、イベント開催制限・停止 など
ステージⅣの目安は
・医療のひっ迫具合(確保病床使用率50%、入院率25%)
・週当たり新規報告数(25人/10万人) です。
■まん延防止等重点措置 = 特定地域からのまん延を抑えるための対応
ステージⅢ(感染者の急増及び医療提供体制における大きな支障の発生を避けるための対応が必要な段階)相当で適用
範 囲 : 原則、区画や市町村単位
講じうる措置:事業者に時短要請(命令、過料あり)
飲食店におけるアクリル板の設置又は対人距離の確保、マスク着用、手指消毒、換気の徹底、
住民に知事の定める区域、業態にみだりに出入りしないことの要請 など
ステージⅢの目安
・医療のひっ迫具合(確保病床使用率20%、入院率40%)
・週当たり新規報告数(15人/10万人) です。
新規感染者数や重症者数は、大きく報道されているので、ニュースの流し読みでも気がつきますが、確保病床使用率などもきちんと自治体で発表されています。
ちなみに東京都では、新型コロナウイルス感染症対策サイト(都内の最新感染動向)で確認できます。
新型コロナウイルスの流行はまだしばらく続きそうです。情報はどんどん更新されていますので、確認してみましょう。